
YOASOBI「怪物」は、2021年1月6日に配信リリースされた楽曲です。
最初に聴いたときから耳をつかまれるのは、明るく駆け抜けるタイプのYOASOBIとは少し違う、低いところから強くうねるようなビートです。
その上をikuraの歌声が鋭く走っていくのですが、ただ力強いだけではありません。冷静でいようとする声と、内側から何かが抑えきれなくなっていくような感覚が同時にあり、それが「怪物」というタイトルにかなり深く結びついています。
TVアニメ『BEASTARS』第2期のオープニングテーマとして書き下ろされた曲ですが、アニメを知らなくても、人が自分の中に抱えている理性と本能、正しさと欲望のぶつかり合いを描いた一曲として聴けます。
この記事では、そんなYOASOBI「怪物」を実際に聴いて感じたポイントと、MP3ダウンロード、サブスク、CD情報をまとめます。
目次
YOASOBI「怪物」はどんな曲?
| 曲名 | 怪物 |
|---|---|
| アーティスト | YOASOBI |
| 配信日 | 2021年1月6日 |
| 作詞・作曲 | Ayase |
| ボーカル | ikura |
| タイアップ | TVアニメ『BEASTARS』第2期オープニングテーマ |
「怪物」は、『BEASTARS』原作者・板垣巴留が書き下ろした短編小説「自分の胸に自分の耳を押し当てて」をもとに制作された楽曲です。
YOASOBIらしい細かなメロディの動きはありながら、サウンドはかなり攻撃的。きれいに流れていくというより、何かに追い立てられるように曲が前へ進んでいきます。
YOASOBI「怪物」を聴いた感想・レビュー
低いところでうねるビートが、ずっと落ち着かせてくれない
「怪物」を聴いてまず面白いと思うのは、曲の速さ以上に、ビートそのものから感じる圧です。
リズムが前へ前へと進んでいるのに、爽快という言葉だけでは片づけにくい。足元の地面まで揺れているような重さがあり、その上で細かな音が次々と動いていきます。
聴いていて気持ちよく走れるというより、「止まりたいのに止まれない」に近い感覚でしょうか。
この落ち着かなさがあるからこそ、曲の中で描かれる葛藤が、歌詞だけではなくサウンドからも伝わってきます。
ikuraの歌声が鋭い。それでも感情を全部むき出しにはしない
個人的に「怪物」で一番好きなのは、ikuraの歌い方です。
YOASOBIの曲では透明感や軽やかさに耳が向くことも多いですが、「怪物」では言葉の輪郭がかなり鋭く感じられます。
音数の多いトラックに押されることなく、一つひとつの言葉が前に出てくる。テンポが上がっても歌声が埋もれず、そのままビートを切って進んでいくようです。
ただ、最初から最後まで激しく歌うわけではありません。
冷静さを残した声で進んでいたはずなのに、少しずつ内側の熱が漏れ始める。その変化があることで、「理性的でありたい自分」と「抑えられない自分」の両方が見えてきます。
声量で押す曲ではないからこそ、この緊張感が残るのだと思います。
「怪物」は外にいるのか、自分の中にいるのか
タイトルだけを見ると、何か恐ろしい存在と戦う曲のようにも見えます。
けれど聴いているうちに気になってくるのは、「怪物」が自分の外側だけにいるわけではないことです。
正しくありたい気持ちがあっても、本能はそんなに簡単には消えない。誰かを守りたい気持ちと、自分自身の欲求がぶつかることもあります。
そうした矛盾を消してしまうのではなく、抱えたまま前へ進もうとしている。
「怪物」という強いタイトルに対して、曲の中で描かれている感情はかなり繊細です。
何が正しいのかを簡単に言い切らないところも、この曲を何度も聴きたくなる理由ではないでしょうか。
速い曲なのに、聴き終わったあとには少し重さが残る
サウンドだけを追えばかなり勢いのある曲です。
それでも、聴き終わったあとに残るのは単純な爽快感ではありません。
自分の中にある見たくないものまで一緒に連れて走ったような、少しざらついた感覚があります。
「夜に駆ける」や「群青」と同じYOASOBIのスピード感を感じながらも、音の温度はかなり違います。
きれいに抜けていくのではなく、最後まで少し息苦しさが残る。その感覚こそ「怪物」らしさだと感じました。
『BEASTARS』第2期のオープニングとして聴く「怪物」
楽曲単体でも十分成立していますが、『BEASTARS』を知ってから聴くと、曲の意味はもう一段深くなります。
『BEASTARS』は肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台にした物語です。
肉食獣として生まれた本能と、自分がどう生きたいのかという意思。その間で揺れるレゴシの姿と、「怪物」が描く葛藤はかなり近いところにあります。
原作者・板垣巴留による短編小説「自分の胸に自分の耳を押し当てて」をもとに制作されたこともあり、作品の設定を借りただけのタイアップ曲という感じがしません。
むしろ「BEASTARSの中にある感情を、YOASOBIの音楽へ置き換えた」と考えたほうが近いかもしれません。
アニメのオープニングで流れると、強いビートと映像の緊張感が一気につながります。一方でフルサイズを聴くと、レゴシだけではなく、自分自身の中にある矛盾にも重ねられる曲になっています。
『BEASTARS』第2期では、YOASOBI「優しい彗星」がエンディングテーマに起用されています。
「怪物」の張り詰めた空気と、「優しい彗星」の静かな余韻。2曲を続けて聴くと、同じ作品から生まれた曲とは思えないほど表情が違い、その対比も面白いところです。
YOASOBI「怪物」の公式MV
「怪物」のOfficial Music Videoは、YOASOBI公式YouTubeチャンネルで公開されています。
YOASOBI「怪物」Official Music Videoを見る
音だけで聴いたときに感じる不穏さやスピード感が、映像になるとさらに強く見えてきます。
先に曲だけを聴いてからMVを見ると、自分の中で想像していた「怪物」と映像の見せ方を比べられるので、それも一つの楽しみ方です。
YOASOBI「怪物」のMP3・ダウンロード配信情報
「怪物」は、ダウンロード購入とサブスクの両方で聴くことができます。
| サービス | 利用方法 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| music.jp | ダウンロード購入 | 261円 |
| Amazon | ダウンロード購入 | 250円 |
| iTunes Store | ダウンロード購入 | 255円 |
※販売価格や配信状況は変更される場合があります。購入時に各サービスのページで最新情報を確認してください。
サブスクではなく1曲だけ手元に残したい人には、ダウンロード購入が向いています。
music.jpで「怪物」をダウンロード
music.jpでは、ポイントを使って楽曲を購入できます。
当サイトから案内している30日間無料おためしでは、対象条件を満たす初回利用者に600円分の通常ポイントと1,000円分の動画ポイントが付与されます。
音楽購入に使えるのは600円分の通常ポイントなので、261円前後の楽曲ならポイント内で2曲購入できる計算です。
無料期間終了後は月額1,958円(税込)となるため、継続しない場合は無料期間中に解約手続きが必要です。
登録方法は「music.jpの無料登録手順」、解約方法は「music.jpのプレミアムコース解約手順」で詳しくまとめています。
このページでは30日間の無料お試し期間がある「music.jp」の特別限定プランの無料登録手順について解説しています。スマホの画面を使って解説していますが、パソコンからも登録することができます。 30 ... 続きを見る このページでは総合エンタメサイト「music.jp」のプレミアムコース解約手順について解説します。スマホの画面を使って説明しますが、パソコンからも解約することができます。 このサイトから申し込める「m ... 続きを見る
music.jpの無料登録手順
music.jpのプレミアムコース解約手順
Amazon Musicで「怪物」を聴く
Amazon Musicでも「怪物」が配信されています。
普段からいろいろな曲を聴く人なら、1曲ずつ購入するよりAmazon Music Unlimitedのような聴き放題サービスを使う方法もあります。
Apple Musicで「怪物」を聴く
Apple MusicでもYOASOBIの楽曲を聴くことができます。
すでにApple Musicを使っている人なら、「怪物」だけでなく「優しい彗星」や「群青」「夜に駆ける」などと聴き比べてみるのもおすすめです。
「怪物」はCDでも聴ける
「怪物」は、2021年3月24日に発売されたシングル『怪物 / 優しい彗星』にも収録されています。
期間生産限定盤には「怪物」と「優しい彗星」に加えて、それぞれのTV Size Ver.を収録。DVDには『BEASTARS』第2期のオープニング・エンディングのノンクレジット映像が収録されています。
- 怪物
- 優しい彗星
- 怪物(TV Size Ver.)
- 優しい彗星(TV Size Ver.)
配信だけで十分という人も多いと思いますが、『BEASTARS』とセットで「怪物」を楽しみたいなら、CD+映像作品として残しておく選択肢もあります。
「怪物」は2021年12月1日発売の2nd EP『THE BOOK 2』にも収録されています。
YOASOBI「怪物」は、きれいに割り切れない感情を走らせた曲
「怪物」は速くて強い曲ですが、聴きどころは単純な疾走感だけではありません。
低いところでうねり続けるビート。その上を切るように進むikuraの歌声。そして、理性と本能のどちらにも完全には寄り切れない感情。
全部が少しずつ不安定だからこそ、曲に妙な緊張感があります。
YOASOBIの楽曲の中でも、ここまで身体の奥にある衝動を強く感じる曲は少し珍しいように思います。
一度聴いて勢いを楽しむのもいいですが、歌声とビートの関係を意識してもう一度聴くと、「怪物」というタイトルの見え方が少し変わってきます。
『BEASTARS』を知っている人はもちろん、YOASOBIの少しダークで攻めた一面を聴いてみたい人にも、改めて一度フルで聴いてほしい一曲です。
※本記事には広告リンクを含みます。
出典:YOASOBI@YOASOBI_staff(Twitter)
©板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS製作委員会