
Eveの「蒼のワルツ」(あおのワルツ)は、2020年12月16日に配信リリースされた楽曲です。アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の主題歌として書き下ろされ、同年12月23日発売のEP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』にも収録されています。
静かな歌い出しから、少しずつ音が重なり、サビでは目の前の景色が大きく広がっていくような曲です。
ただ、聴き終えたあとに残るのは、明るい希望だけではありません。知らない世界へ飛び出してみたい。でも、今いる場所から離れるのは怖い。そんな相反する気持ちが、Eveの柔らかくも切ない歌声から伝わってきます。
今回は「蒼のワルツ」の歌声やメロディ、歌詞に込められた思いを中心にレビューしながら、MP3ダウンロードやサブスク配信、CD情報についても紹介します。
目次
Eve「蒼のワルツ」レビュー|新しい世界への期待と怖さを描いた一曲
「蒼のワルツ」は、最初から大きな感情をぶつけてくる曲ではありません。
穏やかな音の流れに乗ってEveの歌声が入ってくると、どこか懐かしい景色を思い出すような感覚になります。優しいメロディなのに、声の奥には少し寂しさがある。その微妙な温度が、この曲らしいところです。
そして、曲が進むにつれて少しずつ音の厚みが増し、サビではそれまで抑えていた思いが一気に広がっていきます。
私が特に好きなのは、このサビへ向かう流れです。
急に気持ちが明るくなるわけではなく、不安や迷いを抱えたまま、それでも遠くに見える景色へ手を伸ばしていく。そんな心の動きがメロディにも表れているように感じます。
儚さを含んだEveの歌声が、言葉にならない不安を伝える
Eveの歌声には、強く歌っていてもどこか繊細さが残ります。
「蒼のワルツ」では、その声の質感が曲の雰囲気によく合っています。静かな部分では独り言のように言葉を置き、サビでは伸びやかな声が広がっていく。それでも、力強さだけで押し切ることはありません。
特に、感情が高まるところで声に残る少しの頼りなさがいいんです。
未来へ向かって進もうとしているのに、まだ自分の気持ちを完全には信じられない。そんな不器用さが感じられます。
もしこの曲をもっと堂々とした歌い方で聴かせていたら、ここまで切ない余韻は残らなかったかもしれません。
前へ進む強さと、立ち止まりたくなる弱さ。その両方を感じさせるところに、Eveの歌声の良さがあります。
穏やかな始まりからサビへ広がるメロディが美しい
サウンドにも、歌詞と重なるような変化があります。
序盤は比較的穏やかな音の重なりで始まりますが、曲が進むとドラムや弦楽器の音が存在感を増し、サビでは空間そのものが広がったように感じられます。
この広がり方が、ただ壮大なだけではないところも気に入っています。
遠くに見えていた世界へ、少しずつ近づいていく。足元はまだ不安定なのに、目の前には今まで知らなかった景色が広がっている。そんな場面を思い浮かべたくなる音です。
一方で、メロディにはどこか懐かしさもあります。
これから始まる時間への期待を歌っているはずなのに、すでに過ぎ去った日々を振り返っているようにも聴こえる。その不思議な感覚が「蒼のワルツ」の切なさにつながっているのでしょう。
歌詞から感じるのは、怖さを抱えたまま踏み出す勇気
「蒼のワルツ」の歌詞には、知らない世界への憧れだけでなく、過去の後悔や、うまく伝えられなかった気持ちも描かれています。
何かを始めようとするとき、人は必ずしも希望だけで動けるわけではありません。
失敗するかもしれない。大切なものを失うかもしれない。それでも、このまま何も変わらずにいることにも、どこか苦しさがある。
そんな気持ちが、この曲には自然に重なります。
そしてもうひとつ大切なのが、誰かの存在です。
一人では踏み出せなかった場所も、一緒に歩いてくれる人がいれば少し違って見える。相手がいるから不安がすべて消えるのではなく、不安を抱えながらも歩いてみようと思えるのです。
「蒼のワルツ」は、夢に向かって頑張る人を無条件に励ます歌ではないと思います。
過去に後悔があっても、まだ自信がなくても、それまでの日々を抱えたまま新しい世界へ進んでいい。そんな優しさが、歌詞とメロディの両方から感じられます。
映画『ジョゼと虎と魚たち』の主題歌として聴く「蒼のワルツ」
「蒼のワルツ」は、2020年12月25日公開のアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の主題歌です。
映画では、外の世界への憧れを持つジョゼと、夢を追う大学生の恒夫が出会い、互いの世界を少しずつ変えていく姿が描かれます。
この作品と「蒼のワルツ」が重なるのは、単に夢へ向かって進むという部分だけではありません。
誰かと出会うことで、それまで見えていなかった景色が見えるようになる。でも、新しい世界を知ることは、同時に傷つく可能性を知ることでもあります。
「蒼のワルツ」の優しい歌声と大きく広がるサウンドには、そうした期待と怖さの両方が感じられます。
映画を観たあとに聴くと、ジョゼと恒夫が出会ったことの意味や、二人が見つめていた未来を自然と思い返したくなるでしょう。
ただ、この曲の良さは映画を知らなくても伝わってきます。
進みたいのに進めないときや、今までの自分を変えたいと思ったとき。そんな誰にでも起こり得る気持ちが描かれているからです。
映画の物語に寄り添いながら、聴く人自身の記憶や経験にも重なっていく。主題歌としても、一曲の音楽としても楽しめる作品になっています。
なお、同じ映画の挿入歌にはEveの「心海」が起用されています。「蒼のワルツ」とあわせて聴くと、映画の世界をまた違った角度から感じられます。
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Eve「蒼のワルツ」のMP3ダウンロード配信情報
「蒼のワルツ」は2020年12月16日からデジタル配信されており、ダウンロード購入やサブスクで楽しむことができます。
フル音源を購入して手元に残したい場合は、Amazon Musicなどのダウンロード販売サービスをチェックしてみてください。
ダウンロード購入できる配信サービス
- Amazon Music:楽曲のダウンロード購入を探したい人向け
- iTunes Store:Appleのサービスで楽曲を購入したい人向け
- music.jp:ポイントを利用して楽曲を購入したい人向け
配信価格や販売形式はサービスによって異なります。なお、iTunes Storeで購入する楽曲は通常AAC形式となるため、MP3形式にこだわる場合は購入前にファイル形式も確認しておきましょう。
Apple Music・iTunesで「蒼のワルツ」を確認する
music.jpで「蒼のワルツ」をダウンロードする方法
music.jpは、楽曲を1曲ずつ購入できる音楽配信サービスです。サブスクのように聴き放題で利用する形式とは異なり、購入した楽曲をダウンロードして楽しめます。
30日間無料お試しを利用する場合
music.jpの対象となる特別プランでは、30日間の無料期間中に解約すれば月額料金は0円です。
無料登録時に通常600ポイントが付与される特典を利用できる場合は、そのポイントを楽曲購入に充てられます。「蒼のワルツ」がポイント購入の対象になっていれば、付与ポイントを使ったダウンロードも可能です。
ただし、無料期間中に解約しなかった場合は31日目以降に月額1,958円(税込)が発生します。また、無料期間中に付与されたポイントは無料期間終了時に失効するため、使い忘れにも注意してください。
無料お試しの対象条件や付与ポイント、対象楽曲の価格は、申し込み画面と購入画面で確認してください。
登録や解約の操作が不安な場合は、次のページも参考になります。
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「蒼のワルツ」はApple MusicやAmazon Musicのサブスクでも聴ける
「蒼のワルツ」は、定額制の音楽配信サービスでも楽しめます。
1曲を購入して残したいならダウンロード、Eveのほかの楽曲もまとめて聴きたいならサブスクという選び方がわかりやすいでしょう。
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimitedは、Eveの楽曲をはじめ、さまざまな音楽を定額で楽しめるサービスです。
「蒼のワルツ」だけでなく、「廻廻奇譚」や「ドラマツルギー」なども続けて聴きたい人に向いています。
Amazon Music Unlimitedの公式サイトを見る
Apple Music
Apple Musicでも「蒼のワルツ」を聴くことができます。
EP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』も配信されているため、映画の挿入歌「心海」などと一緒に楽しむのもおすすめです。
各サービスの無料体験や月額料金は、申し込み時期や利用状況によって異なる場合があります。
「蒼のワルツ」のCDはEP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』に収録
「蒼のワルツ」は、2020年12月23日に発売されたEP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』に収録されています。
このEPには、TVアニメ『呪術廻戦』のオープニングテーマ「廻廻奇譚」や、映画『ジョゼと虎と魚たち』の挿入歌「心海」も収められています。
CDは「呪術盤」「ジョゼ盤」「通常盤」の3形態で発売されました。
EP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』収録曲
- 廻廻奇譚
- 蒼のワルツ
- 心海
- 宵の明星
- 遊遊冥冥
- 約束
- 杪夏
収録曲は各形態共通ですが、初回限定盤にはそれぞれ異なる特典が付属します。購入する場合は、販売ページで形態や付属品の有無を確認してください。
Eve公式サイトでEP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』の詳細を見る
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Eveの音楽には、曲によってさまざまな表情があります。「蒼のワルツ」の繊細な雰囲気が好きなら、ほかの楽曲と聴き比べてみるのも面白いと思います。
- Eve「廻廻奇譚」:激しく展開するサウンドと疾走感が楽しめる一曲。
- Eve「心海」:『ジョゼと虎と魚たち』の挿入歌。繊細な感情を描く曲として「蒼のワルツ」と一緒に聴きたい作品です。
- Eve「約束」:同じEPに収録された楽曲。Eveの異なる表情を楽しめます。
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まとめ|「蒼のワルツ」は怖さを知っている人のための希望の歌
「蒼のワルツ」は、聴いているうちに少しずつ気持ちが前を向いていくような曲です。
でも、そこには単純な明るさだけでは説明できない切なさがあります。
過去に後悔したことも、誰かに伝えられなかった思いも、簡単には消えません。それでも、まだ見たことのない景色へ進んでみたい。その気持ちを否定せずに受け止めてくれるのが、この曲の優しさだと思います。
私はやはり、穏やかな歌い出しからサビへ向かって音が大きく広がる瞬間が好きです。
あのメロディを聴いていると、怖さがなくなったから前に進めるのではなく、怖さを抱えたままでも誰かと歩いていけるのだと感じます。
映画『ジョゼと虎と魚たち』を観た人はもちろん、Eveの激しい曲しか知らない人にも、一度じっくりフルで聴いてほしいです。
最後に残る少しの寂しさまで含めて、何度でも聴きたくなる一曲です。
Eve「蒼のワルツ」公式ミュージックビデオを見る(YouTube)
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出典:蒼のワルツ(amazon)
©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会