
Eveの「廻廻奇譚」(かいかいきたん)は、2020年10月3日に配信リリースされた楽曲です。テレビアニメ『呪術廻戦』第1期のオープニングテーマとして知られています。
冒頭から次々と飛び出す言葉、細かく刻まれるリズム、落ち着く間もなく姿を変えるメロディ。勢いよく駆け抜けるロックナンバーですが、ただ爽快なだけではありません。
聴いていると、どこか足元が定まらないような不安も感じます。その落ち着かなさこそ、この曲から離れられなくなる理由なのかもしれません。
この記事では、Eve「廻廻奇譚」の歌声やサウンド、歌詞についてレビューするとともに、MP3ダウンロード配信、サブスク、収録CDの情報を紹介します。
目次
Eve「廻廻奇譚」レビュー|息をつく暇もない疾走感と、その奥にある焦燥感
言葉を畳みかけるEveの歌声が生む緊張感
「廻廻奇譚」を聴いて最初に引き込まれるのは、Eveの独特な歌い方です。
難しい言葉が次から次へと現れるのに、歌声は驚くほど滑らか。細かく刻まれたメロディの上を、言葉が転がるように進んでいきます。
かと思えば、サビでは声が大きく開け、押さえ込んでいた感情を一気に外へ放つような勢いに変わります。
ただ、この歌声には不思議な距離感があります。激しく歌っていても、どこか冷静で、すべての感情をさらけ出しているわけではないように聴こえるのです。
私は、この少し突き放したような声の質感が好きです。周囲の世界が目まぐるしく変わっていく中で、自分だけは何とか平静を保とうとしている。そんな危ういバランスが、Eveの歌声から伝わってきます。
目まぐるしく変化するメロディと不穏なリズム
「廻廻奇譚」のサウンドも、なかなか一筋縄ではいきません。
鋭いギターと低音の効いたリズムが曲を前へ押し出していく一方で、細かな音が入り組み、メロディは予想していた方向から何度も外れていきます。
普通なら少し落ち着きそうなところでも、曲は簡単に息をつかせてくれません。展開が切り替わるたびに、また新しい緊張感が生まれます。
それでいて、サビに入ると一気に視界が開けるような感覚があります。複雑だった音が大きな流れになり、Eveの歌声とともに駆け抜けていく。この瞬間の気持ちよさは、何度聴いても強烈です。
ただし、明るく突き抜けるような爽快感とは少し違います。勢いはあるのに、どこか不気味。走っているうちに、自分がどこへ向かっているのか分からなくなるような怖さも残ります。
速いだけではなく、ずっと落ち着かない。この曲ならではの疾走感は、そこから生まれているのでしょう。
歌詞に漂う、自分の居場所を探し続ける焦り
歌詞に目を向けると、「廻廻奇譚」の印象はさらに複雑になります。
難しい漢字や独特な言い回しが並び、一度聴いただけでは意味をつかみきれない部分もあります。
けれど、その言葉の奥から見えてくるのは、自分が何者なのか分からず、周囲の期待や不条理に押し流されそうになっている人の姿です。
自分には居場所がないと感じる気持ち。思いどおりにならない現実への苛立ち。それでも立ち止まることを許されず、前へ進もうとする切実さ。
そうした感情が、目まぐるしいメロディと重なることで、より生々しく伝わってきます。
この曲は、強い人が自信を持って戦いに向かう歌というより、弱さも迷いも抱えたまま、必死に自分の生き方を探している歌のように感じます。
だからこそ、サビの力強さが単純な前向きさには聞こえません。自分の未来を自分でつかみたいという願いと、そう簡単には変えられない現実への焦りが、一緒になって押し寄せてくるのです。
アニメ『呪術廻戦』のオープニングテーマとしての「廻廻奇譚」
「廻廻奇譚」は、芥見下々の漫画を原作とするテレビアニメ『呪術廻戦』第1期のオープニングテーマです。
人間の負の感情から生まれる呪いと、呪術師たちの戦いを描く作品だけに、楽曲の不穏な空気はよく合っています。
特に、主人公・虎杖悠仁が理不尽な現実に巻き込まれながらも、自分なりの答えを探して進んでいく姿には、この曲の歌詞と通じるものがあります。
アニメのオープニング映像と一緒に聴くと、激しいバトルへの期待が高まる一方で、その世界に潜む不安や危うさまで感じられるのが面白いところです。
一方、楽曲だけで聴いてみると、物語の枠を離れ、現実の中で自分の居場所を探す人の歌としても受け取れます。
同じEveの楽曲でも、「蒼のワルツ」が柔らかな歌声と広がりのあるメロディで、誰かと新しい世界へ踏み出す気持ちを描いているのに対し、「廻廻奇譚」はもっと切迫しています。
進みたい方向がはっきり見えなくても、とにかく走り続けるしかない。そんな緊張感が、この曲にはあります。
同じEPに収録された2曲を続けて聴くと、Eveの表現の幅の広さもよく分かります。
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Eve「廻廻奇譚」のMV・歌詞はこちら
「廻廻奇譚」は、映像と一緒に楽しむことで、楽曲の少し不気味な世界観をさらに深く味わえます。
公式ミュージックビデオでは、曲のスピードに合わせて次々と変化する映像表現も見どころです。
Eve「廻廻奇譚」のMP3ダウンロード配信情報
「廻廻奇譚」は、2020年10月3日からデジタル配信されています。
iTunes StoreやAmazon Musicなどで購入でき、楽曲を単曲で手元に残したい場合は、ダウンロード販売を利用する方法があります。
購入できる音声形式や価格は配信サイトによって異なるため、各サイトの購入画面で確認してください。
サブスクで聴く方法と違い、ダウンロード購入は、対応する端末やアプリで購入済みの音源を再生できるのが特徴です。
music.jpで「廻廻奇譚」をダウンロードする方法
「廻廻奇譚」を1曲だけ購入したい場合は、音楽のダウンロード販売を行っているmusic.jpも選択肢になります。
music.jpには、対象コースへの初回登録で利用できる30日間の無料お試しがあります。
無料期間中に解約すれば、対象コースの月額料金は0円です。 お試し期間中には音楽購入に使える通常ポイント600円分が付与されるため、その範囲内で楽曲を購入できます。
ただし、無料期間中に解約しない場合は、31日目以降に月額1,958円(税込)がかかります。また、お試しで付与されたポイントは無料期間終了時に失効します。付与ポイントを超える購入には別途料金が発生するため、購入前に金額を確認してください。
登録方法や解約手順を確認してから利用したい場合は、以下のページも参考にしてください。
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「廻廻奇譚」はサブスクでも聴ける?
Eveの「廻廻奇譚」は、Amazon MusicやApple Musicなど、定額制の音楽配信サービスでも聴くことができます。
1曲だけを購入するのではなく、Eveのほかの楽曲もまとめて楽しみたい場合は、サブスクの方が使いやすいかもしれません。
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimitedでは、「廻廻奇譚」をはじめ、Eveのさまざまな楽曲が配信されています。
Apple Music
Apple Musicでも「廻廻奇譚」を聴くことができます。Eveの作品をアルバム単位で楽しんだり、ほかのアニメ主題歌と一緒に聴いたりするのにも便利です。
各サービスの無料体験の有無や適用条件は、利用状況によって異なる場合があります。登録前に公式ページで確認しておきましょう。
「廻廻奇譚」収録CD『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』の購入情報
「廻廻奇譚」は、2020年12月23日に発売されたEveのEP『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』にも収録されています。
このEPには、テレビアニメ『呪術廻戦』のオープニングテーマ「廻廻奇譚」に加え、アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の主題歌「蒼のワルツ」、挿入歌「心海」など全7曲が収録されています。
CDは、呪術盤・ジョゼ盤・通常盤の3形態で発売されました。
- 呪術盤(初回限定盤):CD+DVD
- ジョゼ盤(初回限定盤):CD+オリジナルグッズ
- 通常盤:CDのみ
通常盤の収録曲は以下のとおりです。
- 廻廻奇譚
- 蒼のワルツ
- 心海
- 宵の明星
- 遊遊冥冥
- 約束
- 杪夏
「廻廻奇譚」の激しさと「蒼のワルツ」の柔らかさを、同じCDで聴き比べられるのもうれしいところです。
『廻廻奇譚 / 蒼のワルツ』通常盤CDをTOY'S STOREで確認する
まとめ|「廻廻奇譚」は、迷いながら走り続ける人の歌
Eveの「廻廻奇譚」は、鋭いギターと目まぐるしいメロディ、言葉を畳みかける歌声が一体となった、緊張感あふれる楽曲です。
テレビアニメ『呪術廻戦』のオープニングとして聴けば、これから始まる戦いへの期待が一気に高まります。
けれど、歌詞を追いながら聴いていると、単なるバトルアニメの主題歌では終わらないものが見えてきます。
自分が何者なのか、どこに居場所があるのか。そんな答えの出ない問いを抱えながら、それでも走り続けようとする人の姿です。
サビの勢いに身を任せて聴くのも気持ちいいですが、ぜひ一度、Eveの声の表情や細かなリズムの変化にも耳を向けてみてください。
あれほど激しく駆け抜ける曲なのに、聴き終わった後も、どこか落ち着かない気持ちが残る。その感覚が、私は妙に忘れられません。
※本ページにはプロモーションが含まれています。
出典:廻廻奇譚(amazon)
©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会